解説
形態別分類とは、財務会計における費用の発生を基礎とする分類、すなわち原価発生の形態による分類をいいます。
原価要素は、この分類基準によると次の3つに分けられます。
材料費 ・・・ 物品の消費によって生ずる原価
素材費(原料費)
買入部品費
燃料費
工場消耗品費
消耗工具器具備品費
労務費 ・・・ 労働用役の消費によって生ずる原価
賃金(基本給のほか割増賃金を含む)
給料
雑給
従業員賞与手当
退職給与引当金繰入額
福利費(健康保険料負担金等)
経費 ・・・ 材料費、労務費以外の原価要素
減価償却費
たな卸減耗費
福利厚生施設負担額
賃借料
修繕料
電力料
旅費交通費
※ 原価要素の形態別分類は、財務会計における費用の発生を基礎とする分類であるから、原価計算は、財務会計から原価に関するこの形態別分類による基礎資料を受け取り、これに基づいて原価計算をする。
この意味でこの分類は、原価に関する基礎的分類であり、原価計算と財務会計との関連上重要である。
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